サーモアイ

概要

OUTLINE

サーモアイ

外気温低下を感知してLED発光色を白から青に変化させる、ソーラー式の自発光視線誘導標です。本体背面にΦ73㎜の構造用接合テープが付属しており、対象物に貼り付けて施工します。

国土交通省新技術情報提供システム(NETIS)掲載期間終了技術TH-050019-VE

第19回中小企業優秀新技術・新製品賞: 優良賞受賞製品

特長

FEATURE

①光の変化がドライバーの安全を守る

  • 外気温低下を感知すると、2℃を境にして発光色を白から青色に変化させます。
  • 光の変化でドライバーに路面凍結注意を促すことができます。
  • 通行量や時刻などによって路面状況が刻々と変化する冬期のドライブ環境をサポートします。

②同時に点滅するから道路線形が見えやすい

  • 日本標準電波(JJY)を受信して、複数個の製品が配線なしで同時に点滅します。
  • 同時に点滅することで連続的な線形表示と視線誘導が行えます。

③天候に左右されないソーラーパネルを使用

  • 曇天、雨天でも発電できるソーラーパネルを使用しています。
  • 快晴時は30分以内、曇天・雨天時でも5~6時間程度で満充電になります。

④バッテリー交換不要

定期交換が不要な二次電池(電気二重層コンデンサ)を使用しています。

⑤テープで貼るだけ、ラクラク安全施工

本体背面に付属した構造用接合テープで対象物に貼って施工します。

用途

APPLICATION

サーモアイは、特に以下に挙げる場所への設置に適しています。

  • 発光点滅による視線誘導や注意喚起を行いたい箇所。
  • 霧や吹雪等で視程障害が発生しやすい箇所。
  • 急カーブ区間等で線形が判断しにくい箇所。
  • 過去に交通事故が多発している箇所。

動作概要

OVERVIEW OF OPERATION

①ソーラーパネルにより太陽光を電気エネルギーに変換し、蓄電装置である電気二重層コンデンサに充電します。

②設置場所の周囲が暗くなると自動的に点滅を開始します。

③日本標準電波(JJY)を受信することにより、複数個の製品が同時に点滅します。

④通常は白色に点滅し、外気温が2℃未満になると青色に点滅色を切り替えます。

⑤設置場所の周囲が明るくなると自動的に消灯します。

サーモアイ動作概要図

仕様

SPEC

項目 規格・仕様
太陽電池 アモルファスシリコン太陽電池
蓄電装置 電気二重層コンデンサ
発光部 超高輝度φ5LED×16球
LED1球あたり輝度 白(20,000) 青(13,000) ※メーカー値
本体ケース ポリカーボネイト樹脂加工品
点滅モード 8球同時点滅(60回/分)
外気温2℃以上: 白色LEDの8球同時点滅
外気温2℃未満: 青色LEDの8球同時点滅
作動時間 日没時自動点滅開始、日昇時自動消灯
同期装置 日本標準電波(JJY)受信
温度測定部 白金測温抵抗体
使用温度 -20℃~+70℃
充電時間 南向30°快晴時30分以内
外形寸法 Φ80、厚さ18㎜
質量 Φ80サイズ: 80g Φ100サイズ: 85g

よくある質問

FAQ

日本標準電波(JJY)とは

日本標準電波(JJY)とは、正確な日本標準時の正確な周波数の電波のことです。国立研究開発法人情報通信研究機構が運用しており、次の2つの送信所から電波を放送を行っています。
• 福島県田村市都路町・おおたかどや山(40kHz)
• 佐賀県佐賀市富士町・はがね山(60kHz)
上記2つの送信所から送られてくる信号を電波時計に内蔵された受信機が一定時間ごとに読みとり、自動的に点滅周期を合わせています。

使用できない場所はあるか?

正常動作が行えない可能性が高いため、下記に挙げる場所へは設置しないでください。
[充電不足の防止]
• 日照の悪い場所(AM10時~PM3時の間に長時間日陰が生じる場所)
• トンネル内や高架下
[同期点滅機能の保持]
• 水銀灯の直下または近接した場所
• 高圧線(電線)、電車の架線、飛行場(通信施設)の近く
• 山の谷間(AMラジオが受信しにくい場所)

どのポイントを基準として温度を感知しているのか?

製品本体の設置高さ(路面上50~100㎝)周辺の雰囲気温度を基準として発光色を切り替えています。路面が凍結する要因には、通行量や地熱の有無、風の強さなど様々な条件の下に発生するため、早期の注意喚起によってスリップ事故が抑止できるよう、2℃を基準としています。

施工作業時の注意点は?

サーモアイは対象物に貼り付けるだけで施工できますが、予め貼付予定箇所の汚れを取っておくことが重要です。汚れたままで貼り付けると、テープの粘着力が弱まるおそれがあります。